萌え漫画の皮を被ったトラウマ漫画、『空が灰色だから』

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「少年少女ばかりを狙った恐喝傷害事件」
なんて物騒なニュースの流れる町を歩く少女。







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ベタベタな絡み方をしてくるヤンキーが登場します。







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「示談」を要求するヤンキー。








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カツアゲをするヤンキーと、
なぜか100万円も持ってる和気子ちゃん。








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ヤンキーと和気子ちゃんの漫才のような掛け合いが始まります。
不良が主人公に会話で煙に巻かれるというクレヨンしんちゃんなんかで
よくありそうなパターンでしょうか。










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和気子ちゃんペースで進む会話劇にヤンキーが「暴力」をちらつかせます。











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イラ付くヤンキーに
「なんだ キレたらご自分が何をするか事細かにわかってるじゃないですか
 自我のコントロールがすごいですね あなた」
とまた挑発する和気子ちゃん






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そしてついに切れるヤンキー。
ビビる和気子ちゃん。







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不良キャラを主人公が口八丁と天然ボケで煙に巻くというパターンと見せかけて、
実際は不良キャラの暴力を、主人公がそれ以上の暴力と狂気で
物語を終わらせるというかなりぶっ飛んだ展開です。
血まみれのコブシがエグいです。

阿部共実さんはデビュー作の『破壊症候群』でもヒロインが殴りすぎて拳の皮がめくれて
血まみれの筋肉が見えるみたいな絵を描いてました。
よっぽどそういう絵が好きなんでしょうか。


また、このお話は結構凝った構成してます。
和気子ちゃんはなぜ100万円もの大金を持っているのか
→カツアゲしてきた人間を返り討ちにして貯めた。

「なんだ キレたらご自分が何をするか事細かにわかってるじゃないですか
 自我のコントロールがすごいですね あなた」
→和気子ちゃんはキレたら自分が何をするか解らない人間。

手を怪我した和気子ちゃん
→ぶん殴りすぎて手を怪我したから。

という風に伏線張って回収ということを短いページ数で結構やってます。



そして、

・ヤンキーは切れて殴ったが基本的に脅しだけでカツアゲをしてる。
・和気子ちゃんは過去にも同じような事をしてる。

以上のことから冒頭の「少年少女ばかりを狙った恐喝”傷害”事件」の犯人は
ヤンキーではなく和気子ちゃんなのかもしれません。
こわっ!




空が灰色だから5(完結)(少年チャンピオン・コミックス)
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